社会人大学院1年生での妊娠(3)
私の指導教官(教授)は女性であり、子供を持つ母でもある。やはり、これは大きいと思う。
男性には全く理解がないとは思ってはいないが、仕事と家庭・子育ての両立の厳しさを知っているのはまだまだ女性の方が多いだろう。
ただ、何と思われるだろう…
研究をたくさんして欲しいと思ってるだろうに、言いづらいなぁ…
きっと理解してくれるに違いないと思いつつも、言う時は緊張するものである。
教授にアポ後、話すために大学の個室に入り、妊娠のことを伝えた。
「年齢的に産むしかないね。これからどうする?」
とりあえず事実は受け入れてもらえたようだ。
卒業はしたいこと、論文を家で書けないか聞いた。
「自分の経験から言うと、生まれてすぐの赤ちゃんにはかかりっきりになるから家で論文やるのは難しいと思うよ。ある程度の期間はしっかり見てあげた方がいい。それに本当に子供がかわいいから、離れるのも嫌になるよ(笑)」
まさかの展開!
子供がかわいい!?教授の口から初めて聞いた!
私には経験したことがないので、反論の余地なし…。
やはり、休学かぁ。。
「休学も選択肢に入れて、家族ともう一回考えてきて。」
はぁい。
早速その日ダンナに報告した。
休学した方が自分もメリハリがついていいんじゃない?ということになり、とりあえず半期(6ヶ月)の休学を決意した。
後日教授に伝えた。
休学開始までに研究と後輩に引き継ぎを行うことになった。
それまで、どうしようとモヤモヤしていた心がスッキリ晴れた。
教授から温かい言葉が聞けたので、やっぱりこの人で良かったと思った。
このようなトラブルの時に人間の器ってわかるんだなぁ〜と改めて知った次第だった。
とりあえず休学まであと半年はあるから、それまでしっかり研究をすすめようと決意した。